妻の不倫疑惑が「確信」に変わった日の話(1回目)

私は、妻に長期の不倫を2度された、いわゆる「サレ夫」です。

不倫を確信した瞬間というのは、
サレた人それぞれに、違った形があると思います。

私の場合、それは
たくさんの小さな違和感が積み重なった末に訪れました。


旅行の予約控え

別の記事で詳しく書いていますが、
ある日、妻のバッグの中から旅行の予約控えを見つけました。

妻からは
「友達と旅行に行く」と聞いていました。

ですが、その予約名は
男性の名前でした。

その瞬間、頭の中で
「あぁ……もう、これはクロだな」と思いました。

それでも私は、
すぐに現実を受け入れられませんでした。

「会社の福利厚生で安く予約できるから、
PCが苦手な妻が、職場の男性に代理で予約してもらっただけかもしれない」

そんな都合のいい解釈を、必死で探していました。


それでも消えなかった違和感

予約控えには、
出発時刻、行き先、宿泊先、帰りの予定まで
すべてが細かく記載されていました。

乗車券まで用意されていたのを見て、
さすがに心がざわつきました。

それまで私は、
「そんなはずはない」と自分に言い聞かせながら
違和感を押し殺してきました。

ですがこの時、
自分の目で確かめるしかないと決心しました。


駅のホームで待った時間

出発日は平日でした。

私は仕事がありましたが、
外出の用事があるということにして、
予約控えに書かれていた時刻よりも早く、
その某駅に向かいました。

ホームで、
指定席の位置を頼りに、
周囲を何度も見渡しました。

「きっと女性2人で来るはずだ」

そう願いながら、
行き交う人たちを目で追い続けていた私は、
今思えば、かなり不審な男だったと思います。

時間が近づくにつれて、
心拍数がどんどん上がっていきました。

結局、その日は
妻を見つけることができないまま、
電車が来てしまい、
私はその場を後にするしかありませんでした。


翌日、再び駅へ

その夜、
自宅で子どもと過ごしていると、
妻からLINEが届きました。

「これから食事をするよ」

という短い文章と一緒に、
宿泊先での豪華な夕食の写真。

写真には料理だけが写っていて、
人物は誰も写っていませんでした。

私はそこで、
翌日の到着時間を、もう一度確認しに行こうと決めました。


確信の瞬間

翌日、
到着予定時刻に合わせて、再び駅へ向かいました。
子供は信頼できる方に2時間程預かってもらいました(_ _)

事前に降車位置を把握し、
ホームで電車を待ちました。

普段あまり着ていない服を着用し、キャップにマスクにメガネ
さらに駅のホームでスポーツ新聞を購入して
バレないようにコスチュームチェンジ・・・

アナウンスが流れ、
遠くに電車が見えてきた時、
胸の奥が締め付けられるような感覚になりました。
一気に心拍数が上がっていくのがわかりました。

「女性2人で降りてくるはずだ」

そう言い聞かせながら、
ドアが開く瞬間を見つめていました。

大都市の駅なので、おおよその位置は分かっているにしても車両には前後2つのドアがあるので
目で追いかけ、探すのは結構至難・・・と思っていましたが
人が次々と降りてくる中で、
私はすぐに妻を見つけました。
一瞬スローモーションな感覚・・・

……隣には、男性がいました

その瞬間、
頭の中が真っ白になりました。


その後の行動

何をするべきかも分からないまま、
私は咄嗟に、2人の後を追いました。

互いの乗り換え駅で、
別れ際に会話をし、
名残惜しそうに見つめ合う2人の姿を見ました。

妻が、
かつては自分に向けていたであろう視線を
別の男に向けているのを見た時、
心が折れる音がしました。なんとも言い難い、どう表現すればいいのかわからない気持ちでした。

その後、
私は相手側の電車に乗りました。
正直、「クロ」と思いながらも「シロ」の可能性にも期待していたので
この後どういう行動をするかなんて考えていませんでした。

話しかけて問い詰めるべきなのか・・・どうすればいいんだろうと
考えながら、尾行するように距離を取りながら・・・
自宅まで到着しました。
結局声をかけるわけでもなくでしたが、万が一のために自宅を把握できたのは
良かったんだと言い聞かせました。
ベルを鳴らすことも考えましたが、相手側の玄関付近に小さい女の子用の自転車が置いてあり
鳴らす気が失せました。

私はひとまずその場を後にしました。


今振り返って思うこと

この時、
不倫を確信したことが
良かったのか、悪かったのかは、今でも分かりません。

ただ一つ言えるのは、
「確信の瞬間」は、想像していたよりも静かで、
そしてとても残酷だった
ということです。

これが、
私が妻の不倫疑惑を「確信」に変えてしまった日の記録です。

この後、
妻が不倫を認めるまでの過程や、
その後のやりとりについては、
また別の記事で書きたいと思います。


同じ立場の方へ

もし今、
「疑いたくない気持ち」と
「確かめたい衝動」の間で苦しんでいるなら、
あなたは一人ではありません。

一人で抱え込まず、吐き出したり相談したりすることで
本当に救われるし、歩みだす第一歩になります。

私はそんな場所をつくろうかと思っています。

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